はるのひ "断片的なものの社会学" 2025年7月2日

断片的なものの社会学
1/3ほど読み進めて、不思議な本だなと思う。面白い。 "私たちの自己や世界は、物語を語るだけでなく、物語によってつくられる。(中略) 物語は、「絶対に外せない眼鏡」のようなもので、私たちはそうした物語から自由になり、自己や世界とそのままの姿で向き合うことはできない。"(P.61-62) どんな時も自分から離れることはできない、どうあっても自分は自分から見る世界とそこから得た言葉や思考の中でしか生きられない、ということについてたまに思うので、この"絶対に外せない眼鏡"という表現がすごく分かるなと思った。 "四角い紙の本は、それがそのまま、外の世界にむかって開いている四角い窓だ。"(P.82) すごく共感すると同時に、ちょうどいつもと違う姿勢でイスに座り何となく部屋の出窓の方を向いて本を顔の高さまで持ち上げて読んでいる時にこの文章を読んで、四角い本の向こうに本物の四角い窓がある構図に思わず笑ってしまった。
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