
sunroom
@marumaru_
2025年9月30日

往復書簡 限界から始まる
上野千鶴子,
鈴木涼美
読み終わった
上野千鶴子さんの知識と経験が詰まりに詰まった文章と、親子くらい歳の離れた鈴木さんへ宛てられたメッセージに、うわあああとなって何度も本を閉じたり、、、とくに、「フェミニズム」の回は、文章すべてをメモをしたくなるような内容。
フェミニズムは正しいものとまちがったものがあるわけではない、中心のないムーブメントだと書かれていた。「風よあらしよ」で友情・恋愛・労働論をミシンのたとえで書いた伊藤野枝の話も思い出した。(ミシンは)「はじめからどううごくべきかを決めてしまう中心がない」。
知的な両親のもとで育ち、いわゆるエリートな学歴を持ちながらAV女優としての仕事をした鈴木涼美さんは、「それは母親が一番蔑んだ職業だったから」と、亡くなったお母さんへの葛藤する気持ちが書かれている。ここまで書いてくれてありがとうございます。
厳しく豪速球を投げ合うようなやりとりでありながら、とくに上野さんから鈴木さんに対するあたたかさやおおきな期待があることが嬉しい本だった。