
Marua
@imasa_arumin
2025年7月3日

帰れない探偵
柴崎友香
読み進めるうちに、舞台はどこかと考えるのはもはやどうでもよくなっていった。任務によって変わるし、「これはあの国だろうか」と推測しても、国によっては体制自体が変わっているらしいので、どこかという問いはあまり意味をなさない。
不思議な小説だった。主人公の言っていることがよくわかると思う瞬間が何度もありつつ、よくわからなくなったり、揺さぶられながら読み進める感じだ。どこか懐かしい思いが蘇ったりして、何がそう作用しているのか掴めないまま読み終わった。音楽?昔の友人との思い出?少し寝かせてから再読したい。
