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Marua
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@marua
本とコーヒー
  • 2026年8月24日
    コロナ禍と出会い直す
    著者が指摘するように、コロナウイルスはエアロゾル感染するものでありアクリル板はその対策にはならない、とわかってからも使用され続けていた、たしかに。 読み進めていくうちに、立ち止まることが多くなった。言葉の定義をいちいち確認しながらでないと進めないのである。 興味深かった箇所。 P27 「現在の人類学が正しさを相対化しようとする背景に、植民地主義に対する反省がある」 植民地主義は社会進化論が支えとなっていて、この社会進化論は「人類は欧米社会を頂点にして進化する」という思想とのこと。欧米が各地に植民地を拡大していった時代には、社会進化論が「正しい」とされていた。この思想のもと、「非欧米社会の言語や芸術、宗教などを破壊し、欧米型に変えることが正当化された」 この一連の内容が初読で頭に定着しなかったことに少し脱力するが、気を取り直して先に進む。
  • 2026年8月20日
    コロナ禍と出会い直す
    2024年10月購入 @UNITÉ 今の日本の社会に対する違和感やモヤモヤをみんなどうしているんだろう、とよく考える。 コロナ禍のあの異様な数年間はなんだったんだろうと思うことが最近何回かあり、そうだこの本があったじゃないか、と引っ張り出してきて再読している。
  • 2026年8月10日
    言葉と出来事
    言葉と出来事
    P.158 喫茶店での出来事。常連のカナダ人が店員に「生ハムって英語でなんて言うんですか」と聞かれ、数秒固まっていたという描写があった。 「しばらくして、ah, prosciutto. とよほど安心した様子でつぶやいた。 おそらく彼の短い沈黙は、外国語として自分の知っている言葉が母国語で失われているのに気づいたことの、足元の崩れるような怖さだっただろう。隣に座っていただけの私まで鳥肌のたつような一瞬だった」 自分の記憶として残りそうな、印象的なくだり。
  • 2026年8月9日
    言葉と出来事
    言葉と出来事
    挙げられている本は読んでないものがほとんどだし、引用されている文章もよくわからなくて何度も繰り返し目で追うことに。でもおもしろく読んでいる。子どもの成長、季節の描写、本屋に行った、喫茶店で本を読んだ、〇〇を食べたなど、日々のちょっとしたことが記録されていて、その混ざり具合がちょうどよい。 前著に引き続き、妻Tさんの発言も興味深く、夫を「阿部くん」と呼んでいることも今回わかった。 ふとした言葉や映像がきっかけで、以前感じたことや考えたことにつながる瞬間があるが、そういうことを自分も記録していきたいと思った。
  • 2026年4月18日
    それがやさしさじゃ困る
    それがやさしさじゃ困る
    著者の鳥羽和久さんには名言が多く、簡単に洗脳されそうなので(つまり彼の言葉に乗っ取られそうなので)、たまに目にするくらいがちょうどいいと思っていたが、ついに購入。 もっと早く買えばよかった。手元に置いてたまに手にして読めばよかったのである。赤々舎だし、写真は植本一子さんだし、いいに決まっているのに見極められなかった。 「おっ!」っと思ったところを書き写すとなると、ほぼ全ページに何かしら思うところはあるので、それはやらないとして、とにかく書店で目にしたら一旦繰ってみることをおすすめする。
  • 2026年4月16日
    本をひらく
    本をひらく
    UNITÉで購入。 「奴隷根性が染み付いている」は、人から投げかけられる言葉としてはなかなかの変化球。それをすんなり受けとめ、往復書簡の提案まで受け入れる杉江氏がすごい。 内容は本にまつわる話が中心なので、興味があることばかりでひたすらおもしろかった。京都の鴨葱書店、いつか行ってみたい。
  • 2026年4月10日
    ベイルート961時間(とそれに伴う321皿の料理)
    わたしの中のレバノンは4年前に読んだこの本。失われていくものがありすぎる。
  • 2026年4月4日
    暗黒の瞬間
    暗黒の瞬間
    周りで評判がいい本書、ドイツの法律家が書く小説のおもしろさは想像がつく。シーラッハしか知らないが、ドイツには法律家が作家として活躍する場合が珍しくないそうだ。著者は現役の裁判官で、この連作短編集の主人公は60代のワーカホリック気味の弁護士だ。 週末は併読している他の本をとりあえず置いて、この短編集に没頭しようと思う。現実逃避でもある。
  • 2026年3月30日
    貧困旅行記新版
    先週末からつげ作品を再読している日本中の人々を想像すると、笑いが込み上げてくる。 お面を被った少女のシュールな写真も久しぶりに見た。最初に収録されている『蒸発旅日記』、ストリッパーやマネージャーとバナナを食べたり、各場面で妄想を膨らます姿がいちいちおかしく、でもこういう人って珍しいんだろうか、それともそこら辺にふつうにいるのかなどと考えた。 『つげ義春日記』と藤原マキの『私の絵日記』も引っぱり出してきて、再読した。
  • 2026年3月29日
    日本社会と外国人
    朴 沙羅の文章をまた読めて嬉しい。 目下関心が高いテーマの一つ。 あとがきから抜粋 「私は全ての日本国籍者が出入国管理政策や外国人の処遇に関心を持つべきだなどとは考えません。むしろ、日本人の多くが気軽に「外国人問題」なるものを論じ、日本社会が総体として解決すべき問題の「原因」として、外国人を見出し憎悪を向けるくらいなら、誰も外国人に関心を持たない方がずっとましだと思っています。その意味で、私は本書が広く読まれることを願っていません」
  • 2026年3月27日
    光を見た ハンセン病の同胞たち
    座談会での趙 根存の発言を読んでいて、いいなあと思った話。 趙 根存が撮った沢田二郎さんという人がいた。沢田さんがあなたの家に行きたいと言うので、来てもらうことになった。 「向かう電車の中で、私があなたのところに行きたいのは、あなたが私の写真を撮っている、その写真を見たい。私は一人の女と結婚しようとしているが、おれは自分でどういう男かわからんというんです。それであなたの撮った写真を見たい、それで自分の鏡を探してみたいと」(中略)「そうしたら沢田さんがジィーッと見て、わかったというんです。わかったというのは、なんか自分の写真を見て、自分の存在するひとつのすごさみたいなようなものをね、感じたみたいやね。おれてのはこんなにすごいかって。それはいわゆるみじめとか、あわれとかではなくておれてのはこんなにすごく生きているかというふうに感じたみたいやね」
  • 2026年3月26日
    光を見た ハンセン病の同胞たち
    趙 根在の写真は数年前丸木美術館で開催された写真展で観た。在日コリアンの趙は炭鉱で過酷な労働に従事した時期もある。その後ハンセン病療養所を訪ね、「同胞に限って」という条件の下、ハンセン病患者の写真を撮り始めた。全国の療養所を訪れ撮影、『ハンセン病の同胞たち』という回想録を残していて、それが本書に収録されている。力強く、飾らない文章。こういう文章が読みたかった。
  • 2026年3月23日
    夕暮れに夜明けの歌を
    先日奈倉さんのトークイベントに参加して、また読みたくなって引っぱり出してきた。アントーノフ先生について質問した方がふたりいて、深くうなづきながら聴いた。 先生はしょっちゅうお酒を飲んでいるが、授業になると一変する。「授業のはじまりはいつも、まるで劇場の幕があがる瞬間だった」と著者が書いているように。そして「魅了される観客と化した学生は、息を呑んで前を見つめる」 魅力的な授業をしていたという先生の晩年は、何度も読んでも胸が締めつけられる。クリミア半島を無理やり併合されたことをきっかけに、緩慢な自死に向かっていたのかと漠然と考えていたが、そうではなく、その前から体に負担のかかる飲み方をしていたようだ。 先生の口調を再現しているかのような奈倉さんの文章も素晴らしい。
  • 2026年3月19日
    背表紙の学校
    背表紙の学校
    今読むのにぴったりの1冊。あとがきの言葉には励まされた。 『群像』の連載を読んでいなかったので新鮮な気持ちで読み進めている。収録された最初の一篇は『すばる』に掲載されたらしいが、こちらも初めて読んだ。自分が最初に読んだ本はなんだったかと記憶を探っても思い出せず。『いやいやえん』?『もちもちの木』はだいぶ先か。
  • 2026年3月13日
    信頼 (ちくま学芸文庫リ-13-1)
    信頼 (ちくま学芸文庫リ-13-1)
    20年前に刊行された本の文庫化。 菅啓次郎の解説によると、30年以上前に著者の”Abuse”という本を読み、思い立って手紙を書いたとのこと。「あなたの文章はすばらしい。あなたはブラジル人にちがいないと思うが、いかがでしょう」。返事には「私はリトアニア系の移民の子、農民の息子です」とあった。「それから何度か、世界各地から突然、写真を送ってくれた」。著者が今年5月に亡くなるまで、友情を育んだらしい。
  • 2026年3月12日
    これからの日本で生きる経験
    食を切り口に、政治の話が展開される。おもしろくて興味があることを書き写しているとほぼ全部書き写すことになるくらい、興味深い話が次から次へと出てくる。 山崎佳代子の『パンと野いちご』が出てきたので、本棚から引っ張り出す。あと、『アンダーグラウンド』は六時間ぐらいのディレクターズカットバージョンがあるらしい!観たい!
  • 2026年3月10日
    これからの日本で生きる経験
    2022年10月に2回に渡って行われた鼎談の記録。とても読みやすいが、内容は深刻なテーマばかり。いちいち引っかかっては考えながら読んでいる。 今の若者には「反出生主義」の人が増えてきているらしいが、わたしもそういう風に考えている。つまり人間は社会の害悪だと思っているところがある。ただ自分の出生を寿ぐことができない、というところまではいってない。「世界的にも反出生主義と名乗る人が増えてきていて、」「おそらく環境問題とかで、人間自体が害悪で、汚らしい存在と思ってしまう」との記述があった。ちなみに著者は全然同意できない、とのこと。
  • 2026年3月10日
    gururiのぐるり
    gururiのぐるり
    gururiには店主に会いたくて行く。店に入ると心地よい空気に包まれ気持ちがほどける。あの小さい空間で必ず読みたい本が見つかる、という信頼も根底にある。 1章は日記形式で、2章のエッセイは、渡辺さんの今までの人生の様々な出来事が柔らかい文体で、でも時に試練のような出来事も含まれるので「ああ、こんな思いもされていたのか」と一旦思いを馳せる時間で区切ってしまうような事柄が、綴られている。 彼女が人と関わっていく姿を追っているうちに、励まされたり、温かい気持ちになったり、いろんな感情が引き出される。
  • 2026年3月5日
    空と風と星と詩
    空と風と星と詩
    ホン・サンス『旅人の必需品』に、尹東柱の詩碑の前で会話する場面が2回出てきた。旅人のユペールに、それぞれ別の人たちが「この詩人は若くして日本の刑務所で亡くなったのです」と説明していた。 詩碑は「序詩」と、もう一つはどの詩だったか。
  • 2026年2月24日
    午後
    午後
    ある短編(それぞれの短編には題名はなく、番号しかついていない)。 旧知のピアニストに十年ぶりにパリで出くわす。コンサートの後忽然と姿を消した彼女に、その理由を尋ねたのだが「ピアノを弾くことができなくなったんです」という答えが返ってきた。コンサートでの演奏中に「このまま続けるのは無理だと気づいた」とのこと。彼女は自分の気持ちを話し始めた。 この箇所を読んで「ああ、何かと似ている」と思った。一度引退したフィギュアスケーターのアリサ・リュウが、自分を取り巻く外部との軋轢を理由にスケートから離れた、という内容の記事を読んだのを思い出したのだった。
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