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Marua
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@marua
本とコーヒー
  • 2026年4月10日
    ベイルート961時間(とそれに伴う321皿の料理)
    わたしの中のレバノンは4年前に読んだこの本。失われていくものがありすぎる。
  • 2026年4月4日
    暗黒の瞬間
    暗黒の瞬間
    周りで評判がいい本書、ドイツの法律家が書く小説はおもしろいに決まってる。シーラッハしか知らないが、ドイツには法律家が作家として活躍する場合が珍しくないそうだ。著者は現役の裁判官で、この連作短編集の主人公は60代のワーカホリック気味の弁護士だ。 週末は併読している他の本をとりあえず置いて、この短編集に没頭しようと思う。現実逃避でもある。
  • 2026年3月30日
    貧困旅行記新版
    先週末からつげ作品を再読している日本中の人々を想像すると、笑いが込み上げてくる。 お面を被った少女のシュールな写真も久しぶりに見た。最初に収録されている『蒸発旅日記』、ストリッパーやマネージャーとバナナを食べたり、各場面で妄想を膨らます姿がいちいちおかしく、でもこういう人って珍しいんだろうか、それともそこら辺にふつうにいるのかなどと考えた。 『つげ義春日記』と藤原マキの『私の絵日記』も引っぱり出してきて、再読した。
  • 2026年3月29日
    日本社会と外国人
    朴 沙羅の文章をまた読めて嬉しい。 目下関心が高いテーマの一つ。 あとがきから抜粋 「私は全ての日本国籍者が出入国管理政策や外国人の処遇に関心を持つべきだなどとは考えません。むしろ、日本人の多くが気軽に「外国人問題」なるものを論じ、日本社会が総体として解決すべき問題の「原因」として、外国人を見出し憎悪を向けるくらいなら、誰も外国人に関心を持たない方がずっとましだと思っています。その意味で、私は本書が広く読まれることを願っていません」
  • 2026年3月27日
    光を見た ハンセン病の同胞たち
    座談会での趙 根存の発言を読んでいて、いいなあと思った話。 趙 根存が撮った沢田二郎さんという人がいた。沢田さんがあなたの家に行きたいと言うので、来てもらうことになった。「向かう電車の中で、私があなたのところに行きたいのは、あなたが私の写真を撮っている、その写真を見たい。私は一人の女と結婚しようとしているが、おれは自分でどういう男かわからんというんです。それであなたの撮った写真を見たい、それで自分の鏡を探してみたいと」(中略)「そうしたら沢田さんがジィーッと見て、わかったというんです。わかったというのは、なんか自分の写真を見て、自分の存在するひとつのすごさみたいなようなものをね、感じたみたいやね。おれてのはこんなにすごいかって。それはいわゆるみじめとか、あわれとかではなくておれてのはこんなにすごく生きているかというふうに感じたみたいやね」
  • 2026年3月26日
    光を見た ハンセン病の同胞たち
    趙 根在の写真は数年前丸木美術館で開催された写真展で観た。在日コリアンの趙は炭鉱で過酷な労働に従事した時期もある。その後ハンセン病療養所を訪ね、「同胞に限って」という条件の下、ハンセン病患者の写真を撮り始めた。全国の療養所を訪れ撮影、『ハンセン病の同胞たち』という回想録を残していて、それが本書に収録されている。力強く、飾らない文章。こういう文章が読みたかった。
  • 2026年3月23日
    夕暮れに夜明けの歌を
    先日奈倉さんのトークイベントに参加して、また読みたくなって引っぱり出してきた。アントーノフ先生について質問した方がふたりいて、深くうなづきながら聴いた。 先生はしょっちゅうお酒を飲んでいるが、授業になると一変する。「授業のはじまりはいつも、まるで劇場の幕があがる瞬間だった」と著者が書いているように。そして「魅了される観客と化した学生は、息を呑んで前を見つめる」 魅力的な授業をしていたという先生の晩年は、何度も読んでも胸が締めつけられる。クリミア半島を無理やり併合されたことをきっかけに、緩慢な自死に向かっていたのかと漠然と考えていたが、そうではなく、その前から体に負担のかかる飲み方をしていたようだ。 先生の口調を再現しているかのような奈倉さんの文章も素晴らしい。
  • 2026年3月19日
    背表紙の学校
    背表紙の学校
    今読むのにぴったりの1冊。あとがきの言葉には励まされた。 『群像』の連載を読んでいなかったので新鮮な気持ちで読み進めている。収録された最初の一篇は『すばる』に掲載されたらしいが、こちらも初めて読んだ。自分が最初に読んだ本はなんだったかと記憶を探っても思い出せず。『いやいやえん』?『もちもちの木』はだいぶ先か。
  • 2026年3月13日
    信頼 (ちくま学芸文庫リ-13-1)
    信頼 (ちくま学芸文庫リ-13-1)
    20年前に刊行された本の文庫化。 菅啓次郎の解説によると、30年以上前に著者の”Abuse”という本を読み、思い立って手紙を書いたとのこと。「あなたの文章はすばらしい。あなたはブラジル人にちがいないと思うが、いかがでしょう」。返事には「私はリトアニア系の移民の子、農民の息子です」とあった。「それから何度か、世界各地から突然、写真を送ってくれた」とのこと。著者が今年5月に亡くなるまで、友情を育んだらしい。
  • 2026年3月12日
    これからの日本で生きる経験
    食を切り口に、政治の話が展開される。おもしろくて興味があることを書き写しているとほぼ全部書き写すことになるくらい、興味深い話が次から次へと出てくる。 山崎佳代子の『パンと野いちご』が出てきたので、本棚から引っ張り出す。あと、『アンダーグラウンド』は六時間ぐらいのディレクターズカットバージョンがあるらしい!観たい!
  • 2026年3月10日
    これからの日本で生きる経験
    2022年10月に2回に渡って行われた鼎談の記録。とても読みやすいが、内容は深刻なテーマばかり。いちいち引っかかっては考えながら読んでいる。 今の若者には「反出生主義」の人が増えてきているらしいが、わたしもそういう風に考えている。つまり人間は社会の害悪だと思っているところがある。ただ自分の出生を寿ぐことができない、というところまではいってない。「世界的にも反出生主義と名乗る人が増えてきていて、」「おそらく環境問題とかで、人間自体が害悪で、汚らしい存在と思ってしまう」との記述があった。ちなみに著者は全然同意できない、とのこと。
  • 2026年3月10日
    gururiのぐるり
    gururiのぐるり
    gururiには店主に会いたくて行く。店に入ると心地よい空気に包まれ気持ちがほどける。あの小さい空間で必ず読みたい本が見つかる、という信頼も根底にある。 1章は日記形式で、2章のエッセイは、渡辺さんの今までの人生の様々な出来事が柔らかい文体で、でも時に試練のような出来事も含まれるので「ああ、こんな思いもされていたのか」と一旦思いを馳せる時間で区切ってしまうような事柄が、綴られている。 彼女が人と関わっていく姿を追っているうちに、励まされたり、温かい気持ちになったり、いろんな感情が引き出される。
  • 2026年3月5日
    空と風と星と詩
    空と風と星と詩
    ホン・サンス『旅人の必需品』に、尹東柱の詩碑の前で会話する場面が2回出てきた。旅人のユペールに、それぞれ別の人たちが「この詩人は若くして日本の刑務所で亡くなったのです」と説明していた。 詩碑は「序詩」と、もう一つはどの詩だったか。
  • 2026年2月24日
    午後
    午後
    ある短編(それぞれの短編には題名はなく、番号しかついていない)。 旧知のピアニストに十年ぶりにパリで出くわす。コンサートの後忽然と姿を消した彼女に、その理由を尋ねたのだが「ピアノを弾くことができなくなったんです」という答えが返ってきた。コンサートでの演奏中に「このまま続けるのは無理だと気づいた」とのこと。彼女は自分の気持ちを話し始めた。 この箇所を読んで「ああ、何かと似ている」と思った。一度引退したフィギュアスケーターのアリサ・リュウが、自分を取り巻く外部との軋轢を理由にスケートから離れた、という内容の記事を読んだのを思い出したのだった。
  • 2026年2月24日
    光と糸
    光と糸
    美しさと手触りの良さが際立つ本。イタリック体が所々使われている。 表題作はノーベル賞受賞記念講演の全文。この講演の4日前に当時の大統領が「非常戒厳」宣言を出した、そういう時期に行なったスピーチだ。 他にも、詩、ガーデニングの記録などが収録されている。ハン・ガンが撮った味わい深い写真も何枚が掲載されていて、それがとてもいい。
  • 2026年2月20日
    巨匠とマルガリータ 上
    巨匠とマルガリータ 上
    昨年新訳が出たらしい。未読なので、旧訳を読むことに。 「春のモスクワに降り立つ悪魔、灼熱のゴルゴタと名無しの巨匠。首は転がり、黒猫はしゃべり、ルーブル札が雨と降る」 おもしろそう。1966年刊行、60年前の小説だ。
  • 2026年2月17日
    本は誰かを連れてくる
    本書を読んで、向田邦子が『隣の女 - 現代西鶴物語』というドラマの脚本を書いていることを知った。 武田百合子も誰かとの対談で西鶴に言及していたし、冨岡多惠子は『西鶴の感情』という本を出している。井原西鶴、ちょっと注目。
  • 2026年2月16日
    本は誰かを連れてくる
    本の話がざくざくと、そして平松洋子だから当然おいしそうな食べものの話も続々と出てくる。「ふきのとうヒメノ式」、早速この春試してみよう。 引用「蒸したふきのとうに豚ひき肉の甘辛そぼろをかけてスプーンですくいながら食す」 対談が3つ収録されている。村上 隆とのものは、「工芸青花」に掲載されていた記事で、これを初めて読んだ時「予定調和的でなくていいなあ」と思ったのだった。村上はいろいろと挑発するのだが、それに乗らないのがかっこいいと思った。「村上さんらしい棘を含んだご質問ですね」なんて、なかなか言えない。
  • 2026年2月15日
    旅は老母とともに
    久しぶりの伊藤 礼のエッセイ。 自身の出生の話から始まる。昨日が誕生日だったようだ。ご存命だったら93歳。
  • 2026年2月13日
    見知らぬ人を認識する
    見知らぬ人を認識する
    著者はパレスチナ系英国人の作家で、本書にはエドワード・サイード没後20年にあたる2023年9月末に、コロンビア大学で記念講演として行われたもののと、岡 真理の解説「ホロサイドに抗して」が収録されている。 いまだに続くガザでのジェノサイド。常にそのことを考えているわけではない。でも日々の暮らしの中で、いまだに続いていることを思い出しては忸怩たる気持ちになる。できることといったら、イスラエル応援企業の製品を買わないことや歴史や事実を見つめ続けること、くらいだが。
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