
なー
@nnnn_0000
2025年7月25日

わかったつもり
西林克彦
買った
読み終わった
文章のどの部分とも整合性が取れていれば、解釈は無数に存在してよい。しかし、どこかで整合性が取れないなら、その解釈は破棄する必要がある。
解釈の正解は唯一ではない。むしろ「正しさ」という枠に当てはめすぎると、他の解釈を妨げてしまう。
読解問題に対する違和感は、作者の解釈と自分の解釈が本来複数あってよいはずなのに、解答が唯一の正解として扱われることにあるという指摘が目から鱗だった。
単語や文法がわかるのに意味がわからない時は、文脈を理解できていない状態である。
私たちは、文章の部分を関連付けて理解するために、書かれていない知識や仮定を文脈として補ってしまっている。結果がわかっていると、それに合わせた文脈を作り出してしまうのだ。
「わかったつもり」から抜け出すには、新たな文脈を導入し、部分からの意味の抜き出しにおける矛盾点を解決していくことで、より深く理解できる状態に近づける。