nishi
@nishi
2025年7月4日

日記の練習
くどうれいん
読んでる
読書日記
"数多ある似たような工藤の墓から、祖母はいつも間違いなく己の工藤一族の墓石を探すことができる。" (p.85)
祖父の一周忌で田舎に来て、これを読んでいる。古いアルバムを開くと、まだ区画分けされたばかりのだだっ広い墓地の一角に、一族の墓石を移すときの写真が残っていた。
明日はそのお墓へ行く。今はもう右も左も(そして急斜面にあるので、上も下も、という感覚もある)、似たような墓石ばかり並んでいて、果たしてそれを間違いなく探し当てることができるだろうかと思った。一族の、しかし私が入ることのない墓。
