
ぼう
@book_25
2025年7月4日

イノセント・デイズ
早見和真
読み終わった
読み終わっても、心が重くモヤモヤしてしまう作品でした📚
それは、早見さんがあるひとりの苦悩の人生をいろんな角度で描いて、途中真実が見えたにも関わらず決してハッピーエンドでは終わらせなかったからだと思います。
読んでいて、苦しいのに、どんどん読んでしまいました。
周りの人達の自分可愛さや勝手さに巻き込まれ続けた結果、自分を見失い、死を望み、やってもない罪を被ろうとする様子に、ものすごく苦しくなりました。
誰か離れずまっすぐに愛してくれるような人がいれば、何かが違ったのでは…と思いました。
そして、複数の章を通して、いろんな人をいろいろな視点で描かれていたのですが、特に翔に関しては自分や親しい人が思う自分と、一歩引いた目線で見ている他者から思われている自分の乖離が大きくてヒヤリとしました。きっと現実でもそんなんだろうなとゾッとしたし、自分がどう見られているのか考えたけど少し怖くなってしまいました。
何かが本当なのかなんて本人しかわからないし、自分の見ているものが本当に正しいのかと揺らぐ気持ちになりました💭
早見さんの作品を初めて読んだけど、もっともっと読んでいきたいです!

