mikechatoran "漂着物、または見捨てられたも..." 2025年7月6日

漂着物、または見捨てられたものたち
漂着物、または見捨てられたものたち
ルーシー・ウッド,
木下淳子
素晴らしい読み応えだった。夏は大勢の客で賑わう観光地でもあるコーンウォールだが、著者はむしろ寂れたコーンウォールを背景にして、不穏で緊張感の漂う、現実と幻想の間(あわい)を繊細に描く。語られたことより、語られなかったことが大きく静かな余韻を残す。後には波の音が残るだけだ。印象的だったのは「アンテナ」「帰郷」
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