
夏海
@myhookbooks
2025年7月6日

ブラックホールは白くなる
カルロ・ロヴェッリ,
冨永星
読み終わった
面白かった。まったく未知のものを想像して、理論を使い証明するなんて、理論物理学はロマンが詰まっているなと思う。
ブラックホールの最後の話は、ごくごく普通の私でもきちん理解できるように書かれていて、だからこそとても面白かった。(注釈でほんの少しだけ物理の専門用語で翻訳したものが載っているのだけど、ちんぷんかんぷんなのが、また面白かった。)
端々にダンテの神曲の台詞が散りばめられていたり、時折登場する作者の想い(いわゆる独白)が、ただの物理の本ではなく、文学作品のように感じることができたからこそ、読むのが楽しかったというのもある。
あと、カール・ジャンスキーがキャッチした摩訶不思議な電波信号をラジオの実況中継でみんなで聞いたって話が、なんとも胸に響いた。1933年5月15日の話。その頃、海王星はどこにいただろう?ジャンスキーのホロスコープも気になる。
そして、ダンテの神曲、そのうち読みたい。

