
もん
@_mom_n
2025年7月6日

平場の月
朝倉かすみ
読み終わった
心に残る一節
@ 自宅
自分が一番信頼している作家が「めちゃくちゃすごい。文章もうますぎる」と絶賛していたのですぐさま購入。
本当にすごかった。文章のうまさに数えきれないほど唸り、付箋を貼りまくった。普段本を読んでいて泣くことは滅多にないが、この本の最後は読みながら自然と泣いていた。読めてよかった。
p.82
今回の検査結果で、希望をたっぷり染み込ませた綿を手に入れたような気がした。握りしめるたびにしずくの落ちる、この綿があれば、強いこころでいられる。きっと。
p.160
落ち込みも深いようで、あんなに姿勢がよかったのに、だんだんと猫背になった。三日月のネックレスが首から離れて垂れ下がり、ときに揺れた。
p.243
そんなことはないはずだ。あのときも、ほら、あのときだって、通じ合ってんなって分かっちゃったこと、あったじゃねーか、と思うのだが、具体的な場面はなかなか出てこなかった。