黒糖まんじゅう "地図なき山" 2025年7月7日

地図なき山
地図なき山
角幡唯介
読了。 4回にわたる日高山脈の登山ドキュメントだけど、それだけではない。太古の人々と極力同じことをしたい、感じたい、つまり情報(地図)を持たないという条件で始まる。山行につれ手書きの山の地図が少しずつ更新されて、何度も文章の間に出現する。『人間の営みとは何か』という問いの答えの一つが提示されていて、説得力があった。 野田知佑さんのユーコン川をカヤックで下る話なら、もしかしたら私にも可能性あるし、読んでいて夢が膨らんだけど、この本の『地図なし登山』はできない。だから実行して伝えてくれて、ありがとうございます。 私は魚釣りも狩猟もできないので、もし古代に生まれていたら『移動しない』人だろう。自分に農耕民族の血を感じます。
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