益田 "民族とネイション" 2025年7月7日

益田
益田
@msd
2025年7月7日
民族とネイション
「ヨーロッパ諸国でエスニック・マイノリティ問題が深刻化する中で、「新右翼」「極右」「右翼ポピュリズム」等々と呼ばれる動きが各国で活性化している(中略) 新右翼は雑多な潮流を含み、全体としての特徴づけは難しいが、経済グローバル化やEU統合進展の中で自己の地位が掘り崩されていると感じる社会層=客観的状況は多様だが、少なくとも主観的には「被害者」「弱者」意識をいだく人たちーの不満を集約している面のあることが注目される。そこには、自由主義政党と社会民主党を中軸とする既存政党システムの機能不全への苛立ちが看取される。EU統合の進展の中で、政策決定が国民の手から遠ざかっていることへの反撥もこれに重なる。こうした新右翼運動の中で大きな位置を占めているのが、外国人労働者・移民の増大への反撥であることはいうまでもない。」(p153-154)
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