うえだ
@tmhrooio2
2025年7月6日

博士の愛した数式
小川洋子
読み終わった
感動した。
「数学者」「阪神タイガース」に少々明るければ、読書が苦手な人でもスラスラ読めるかもしれない。
「80分」の制限が博士の内側でどのように解釈できていたのか不思議なのだが、そんな理屈は大して問題ではない。
3人が織りなす毎日毎時間の数字を介した対話は、きっと読者の想像を遥かに超える慕情なのだと思った。
また、オイラーの公式に対する主人公の解釈が的確すぎて驚いた。
書の中で博士が初めてオイラーの公式を書いたときの博士の気持ちが「性質が全く異なる理解し難い3者でも、宇宙で一番きれいなカタチにおさまることができる」だったら素敵だなと思った。
