
夏海
@myhookbooks
2025年7月8日

ヌシ
伊藤龍平
読み終わった
思いの外、興味深かった。
確かに、私たちはヌシの存在を普通に受け入れている。(特に地方の農村部、山間部に住む壮年期以降の年代の人々)と思いつつも、社会の在り方が急激に変化している今は、若年層や都市に暮らす人たちはヌシという存在を知る機会はあるのだろうか?特定の場所で何かを感じることはあっても、それが仮にヌシだとして、ヌシという概念なしにヌシを理解するのは難しそうに思う。
その場での振る舞いを、地域のコミュニティで伝えていくことでその場の、人間界と自然界の調和を崩さないということが行われていたのだろうなと思うと、ある程度の狭さの地域コミュニティの大切さも感じる。
しかし、世界は大きく変化している。一応、同じ世界に住んでいるのだから、相互作用の観点から、ヌシの世界も大きく変化していてもおかしくはない。
そして、ヌシたちは本当に一生懸命まっすぐ生きていて、人間もまっすぐ正直に生きよう!と思った。
