ヌシ

33件の記録
- 夏海@myhookbooks2025年7月8日読み終わった思いの外、興味深かった。 確かに、私たちはヌシの存在を普通に受け入れている。(特に地方の農村部、山間部に住む壮年期以降の年代の人々)と思いつつも、社会の在り方が急激に変化している今は、若年層や都市に暮らす人たちはヌシという存在を知る機会はあるのだろうか?特定の場所で何かを感じることはあっても、それが仮にヌシだとして、ヌシという概念なしにヌシを理解するのは難しそうに思う。 その場での振る舞いを、地域のコミュニティで伝えていくことでその場の、人間界と自然界の調和を崩さないということが行われていたのだろうなと思うと、ある程度の狭さの地域コミュニティの大切さも感じる。 しかし、世界は大きく変化している。一応、同じ世界に住んでいるのだから、相互作用の観点から、ヌシの世界も大きく変化していてもおかしくはない。 そして、ヌシたちは本当に一生懸命まっすぐ生きていて、人間もまっすぐ正直に生きよう!と思った。
- it_shine@it_shine2025年4月25日読み終わった人がヌシになる、ヌシが人になる、が面白かった。 トトロが森のヌシ、というのもそういやそうだな、と。宮崎アニメにはヌシがたくさん出てくるけれど、ここに書いてある伝承のヌシとは微妙に違っている。そういうのを研究したら面白そう。千尋にももののけにもヌシは出てくる。ナウシカの王蟲もヌシ的。 自然という象徴、あるいはそこにあるかもしれない自然の意思を感じるとる、汲み取るということ、というか。
- it_shine@it_shine2025年4月24日読んでる本書に載っている、蛇骨神社に今日行った。なんだか呼ばれているような気がしたから。小さい社と鱗岩があった。 大蛇とか、龍とか、何かの象徴だったのではないかと思う。例えば疫病とか、敵対する族とか。あるいは、何かにすがっていたのかもしれない。原因があると、とりあえずは落ち着くということもあるのかも。
- it_shine@it_shine2025年4月23日読んでる日本のヌシの伝承についての本。民俗学、文化人類学とか、そういう類の本。 大きな個体のその池とか山とかの所謂ヌシをどう昔の日本人が扱っていたのか、興味深く読んでいる。
- 森@mori162025年4月1日読み終わった全体的にポップさを感じるまじめな語り方。人が「ヌシになる方法」の章はすごく冗談っぽい内容をまじめに語ってるので、めっちゃ笑った。 ヌシは生物でありながら、生死を超越した存在、というのが印象的だった。 宮崎アニメの自然のタイプ分け。人の手が入った里山(となりのトトロ)、手付かずの奥山(もののけ姫)、人の愚行の果てに生まれた異常な自然(風の谷のナウシカ)で描かれる、人間とヌシ的存在の関係。 いろんな文献ではヌシは神としても妖怪としても扱われるけど、水木しげるが描く妖怪にはヌシ的存在があまり見られないこと。
- 一色@honyonu_isshiki2025年3月22日読み終わった怪獣映画において「コナンの鈴木財閥による建築物」並に破壊されるダムがまさかヌシ概念と関連付くとは思わないじゃん?? いや面白かった。各地のヌシ伝承を資料とともに挙げていただけてるのも興味深い。最後に編集部による地域別ヌシの索引があるのだけれど、地元にやたらヌシが多いのも非常に関心が向いた。
- 一色@honyonu_isshiki2025年3月12日読んでる「ありゃ名のある河の主だよ」と言う某アニメ作品のセリフを聞いた事がある人は多かろうが、なんでみんなこの「主」という言葉をすんなり理解しているのか。それが分かるかもしれない本。