
あずき(小豆書房)
@azukishobo
2025年7月8日

アイヌの世界に生きる
茅辺かのう
再読
『アイヌもやもや』の次に読んだのが、この『アイヌの世界に生きる』だったと思う。
あらためて読み返した。
やはり深い感動がある。
1906年に和人として生まれ、アイヌの家族に養女として育てられた「トキさん」。著者の茅辺かのうは、1973年、トキさんの家に20日間ほど滞在し、彼女の生い立ち、アイヌの暮らし、言葉を書き留めた。
厳しい時代と過酷な自然の中で、トキさんが大切に覚えてきたアイヌの世界。
トキさんの芯からの強さが胸を打ち、著者のまなざしがまっすぐに温かいことに心が救われる。