露伴
@reality
2025年7月8日

Tugumi
よしもとばなな
読み終わった
まりあの視点(色眼鏡)を通してツグミを愛おしく見た物語。
読書後は、誰もがツグミの虜になり友達になりたいと必ず思うだろう。
しかし、語り手であるマリアも中々愛おしい。
少しでも色眼鏡が変われば、ツグミは狂人であり距離を取ろうと思う存在になるだろう。
姉の洋子の暖かく見る人がいて、マリアにも暖かさが感染して、ツグミが魅力的な存在として確立する。
洋子→マリア→ツグミ
ツグミは最終的に気づいていたね、周りの人のおかげで生きていると。
素敵な人たちばかりで心がほっこりした。
私は純度100%の「善」を持ち合わせていないので
不器用で表層は「善」ではないけれども、本当は「善」だと私の見方が大事になるようなものの優しさに惹かれ、信頼する。
だから、私が大好きな優しさを描いていた本作最高でした。



