Tugumi

38件の記録
- a8ka@a8ka2025年5月21日かつて読んだ「私達はいろんなものを見て育つ。そして、刻々と変わってゆく。そのことをいろんな形で、くりかえし思い知りながら、先へ進んでゆく。それでも留めたいものがあるとしたらそれは、今夜だった。そこいら中が、これ以上何もいらないくらいに、小さくて静かな幸福に満ちていた。」
- haku@itllme2025年5月6日読み終わったずっと、読みたかった本だった。 吉本ばななさんの作品っていうのもあるけど表紙の絵が私を惹きつけて話さなかった。 読み始めてからすぐにまりあが語る"つぐみ"という存在に惹かれていった。 ただの強がりなのか、わがままなのかそうやって自分の型に入れていることに気づいたときバカバカしいと思った。 つづみの世界を誰よりも理解しているまりあには到底敵わないなと物語を読み進めながら思った。 つづみに惹かれながら自分のいる場所をこんなにも美しく切なく表現できる語り手であるまりあにものめり込んでいった。 2日で読み終わったのは久しぶりではなかろうか笑 恭一と出会って恋に落ちていくつづみもまた、まりあと同じく愛おしかった。 たったひと夏の数日の物語のはずなのにずっと続いていて、続いていくのが想像できる。 最後の吉本ばななさんのインタビューのところがとても印象的だった。 人生には否定的だから物語の中を描くときだけは肯定的に、ある種のハッピーエンドを望んでるって。 だから、私は救われてるんだね。
- Nerumi@tappuritappuri2025年4月9日少し前に読んだ「恋愛は勝負ですから」、つぐみ、かっこいいーっ。ネタバレになりたくないけど共有したい。なぜそうなのか本人にも説明はできない、その正しさに痺れる。描き切るばななさんすごい。
- 拓洋舎@hallelujah10252025年4月5日買った映画化@ BOOKOFF 藤沢用田店映画『つぐみ』原作 1990/10/20公開 監督:市川準 脚本:市川準 出演:牧瀬里穂・中嶋朋子・白鳥靖代・真田広之・安田伸・渡辺美佐子・あがた森魚・財津和夫・高橋源一郎・下條正巳・吹越満
- ほどぼち@hodobochi2025年3月27日読み終わった夏の海での想い出。つぐみたちが住んでいる海際の街に、わたしは住んだことがない。けれども読んでいて、懐かしさが込み上げてくる。潮の香り、夏の日差しのまぶしさ、青春時代のピュアな感性。吉本ばななさんの文章は、とてもやわらかい。
- Sasao@86bunko2025年3月8日大好きな本おすすめ自分の中で一番好きな小説です。夏には夏の季節を描いた『TUGUMI』を懐かしく思い再読したものです。 久し振りの文庫本は年季が入っていて懐かしいです。若い時の夏の切ない感じがよく表されているところが好きです。 表現が脆くて繊細だと思うのにしっかりと芯がある所が好きです。
- 猫@mao10122025年3月5日かつて読んだ自分のすぐ側に終わりがあるということを理解している人間の、溢れ出てくる生命力と夏の物悲しさを美しく感じた。 死を感じている人間はどこか人間離れしている。 ひと夏の別れや寂しさが本を通して伝わってきて、少しだけ夏が楽しみになれたような気がする。夏の終わりにまた、読み返したい。 つぐみは夏の終わりに1度、死んでしまったのかもしれない。 「本当は心の底に眠るはずのどろどろした感情を見せないように無意識に努力している、人生は演技だ。」 「あたしは、最後の一葉をいらいらしてむしり取っちまうような奴だけど、その美しさはおぼえてるよ。」
- Sasao@86bunko2025年3月5日おすすめ自分の中で一番好きな小説です。夏には夏の季節を描いた『TUGUMI』を懐かしく思い再読します。 昔は吉本ばななさんの本をよく読んでいたのですが、持っている本を古本屋さんに買い取ってもらったりしていたら、どれを読んだか読んでないか分からなくなってしまいました。 それでも『TUGUMI』は、手元に残しておいて何度か読み直しました。先日はこの原作の映画も初めて観ました。 久し振りに読み始めた文庫本は年季が入っていて懐かしいです。若い時の夏の切ない感じがよく表されているところが好きです。 表現が脆くて繊細だと思うのにしっかりと芯がある所が好きです。