
おかわり
@Okawari
2025年7月9日

客観性の落とし穴
村上靖彦
読み終わった
最近至る所で目にする「ナラティブ(物語、語り)」ってこういうことなのかな。
「経験の重さは言葉にならないものであり、それゆえに不完全にでも語ることを通して私たちは経験の生々しさに対して応用しようとする。不合理で意味を持たない現実に対して、かりそめにせよ意味を与えることで生き延びる試みが物語るという営みだ。(p.118-119)」
「1人の死は悲劇だが100万人の死は統計上の数字に過ぎない」という言葉が頭を過った。社会に存在する困難を統計上の数字に落とし込んだり、あるいはレッテル貼りによる単純化...う〜ん気付いてないところで私もしているんだろうな。
社会に、もっと心と時間の余裕があればそうした1人1人の悲痛な声にも耳を傾けることができるかもしれない。
家庭支援員や看護訪問員の方をはじめ、ケアワーカーの方々がどんなことをされているのかも勉強になった。
終盤、「現象学」というワードが出てきたがここはよくわからなかった。現象学、そのうち入門書か何かいいのが見つかれば読んでおきたい。