
数奇
@suuqi
2025年7月9日

神の子どもたちはみな踊る
村上春樹
読み終わった
最近ドラマ化されていたことを全然知らずに、15年ぶりくらいの再読。村上春樹は「世の中の間違った場所にあるものを正しい場所に収め直す」ということを求めて書き続けている作家だと改めて感じたし、この本のテーマとなっている震災がまさに村上春樹のその作品性を決定づけた出来事だったのだと実感する。掴みどころはないが印象深い話が多い。『かえるくん、東京を救う』のインパクトはもちろん、『アイロンのある風景』は初読時にも素晴らしいと感じたが改めてとても沁みた。本当に美しい短編だと思う。また、全く覚えていなかった『タイランド』も今回改めて読んでとても良かった。



