ちょこれーと* "嫉妬論" 2025年7月9日

嫉妬論
嫉妬論
山本圭
■嫉妬・背恩・シャーデンフロイデ-イマニュエル・カント 「人間愛とは正反対の人間憎悪の悪徳」:嫉妬、背恩、シャーデンフロイデ ➡︎「嫌悪すべき一群」これらはいずれも公然と示されるものではなく、密かなもの、卑劣なものである 『カントは嫉妬を「他人の幸福が自分の幸福を少しも損なうわけではないのに、他人の幸福をみるのに苦痛を伴うという性癖」と定義していた。』 ■教養人の嫉妬-バーナード・マンデヴィル  →合理主義や理性主義が優勢であった時代に、人間を理性よりも情念に突き動かされる存在として描き出したことで知られる。 『「真に良識のある人間がなぜほかの者ほどねたまないかという理由は、馬鹿者や愚か者よりもためらわずに自分を、賛美しているからである」。だとすると、自分の価値を確信することのできない人間、いわば自信を持てない人間は、どれだけ成功しても、あるいは相手よりも優位な立場に立ったとしても、たえず嫉妬感情に振り回られ続けるということになるのだろう。』 自分の価値を確信すること。自信を持つこと。それができたら、真の良識者になれるだけでなく嫉妬感情に振り回されずにすむ。賛美。 自分に価値なんてあるのだろうか?最近そんなことばかり考えている。人伝に友人の近況を聞いて、なんで自分もそんな風になれなかったんだろうと考えてしまう。そんなことになんの意味もないのに。分かっているのに分かっていない。 人生一度どこかで失墜してしまったらもう修復なんて不可能で価値なんて消失してしまうものではないのか。なんて分かったようなことばかり考えている。今からでも再起は可能なのでしょうか。
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