
松本真波
@_mm177177
2025年7月6日

絵のない絵本改版
アンデルセン,
ハンス・クリスチャン・アンデルセン,
Hans Christian Andersen,
矢崎源九郎
読書メモ
朗読
某ワークショップ3日目。
今日扱ったのは「第十六夜」、プルチネッラ(道化師)のお話。今回もこれまで同様、作品のイメージをいくつか絵に描いてから臨んだのだが、求められたのは演出的な視点。
喜劇も、悲劇も、登場人物達は必死に生きている。だから観客は感動する。今回のプルチネッラは悲劇のお話。それをどのように演出するかの考え方を教わった。
そして最後、この作品で忘れてはならないのは「月が貧乏な絵描きに話を語っている」という点。ただ読むのではなく、この事実をそのように聴き手に伝えなくてはならない。それをどう表現するかが非常に難しかった。でも、段階的に自身の読みが変化していくのはとても面白かった。
そしてなにより、今まで自分が習ってきた朗読の先生と言っている事とあまり違わなかったのが良かった。むしろ、その考えを深める事ができた。その結果、アンデルセンの作品に深く感動する事ができたし、『絵のない絵本』が大好きになった。
この3日間のWSで得られたのは朗読の技術云々ではなく、【テキストに感動する心】かもしれない。改めて、アンデルセンの作品は優れたものであると実感した。
(余談。WSの指導者曰く、演出家の蜷川幸雄さんはきちんと作品解釈が出来ていない役者に対して「この不感症!!!!(心が動いていない)」と激怒していたそうです)