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@x_toyanya_x
2025年7月11日

枕草子のたくらみ
山本淳子
読み終わった
借りてきた
すごく面白かった。
清少納言は自信家でバリキャリなイメージだったけれど、定子様を慰めようと健気に華やかな思い出話だけを綴る姿勢には胸を打たれる。
特に、当時は既に太宰権師だった伊周を「内の大臣殿」と頑なに表記することで妹である定子に長徳の政変を思い出させないようにするところは、切実な愛情が伝わってきてお気に入り。
行成との「逢坂の関」の下りもあって良かった。行成が少納言の手を借りてコミュニケーションを取っているイメージだったので、「呉の君」という地雷ワードを言ってしまった少納言に行成が助け舟を出した話には驚かされた。
