
🌜🫖
@gn8tea
2025年7月11日

「歴史認識」とは何か
大沼保昭,
江川紹子
読み始めた
「日本の講和は苛酷なものだったという主張は、国際社会でまったく通用しない議論です。むしろ、米国や中国が日本の戦争責任についてきわめて寛大な態度をとってきたこと──中国政府は、日本の対中侵略は一部の軍国主義者の責任であって、日本国民は中国国民と同じく被害者だ、という言い方をしてきました──が、日本の侵略という厳然たる事実を日本国民の意識から薄れさせて、わたしたち日本国民をいわば「甘やかす」結果をもたらしてしまった。第三者からみればそういう関係にある。そのことを日本国民は意識しなければならないのではないか。きつい言い方かもしれませんが、わたしはそう思います。」 p44
インタビュー形式で易しく丁寧に、国際社会が日本の戦争犯罪をどう裁いたか語られている。文章自体はスラスラと読めるが、そう遠くない過去に日本国がした行為のあまりの酷さに、時折休憩を挟まないと読み進められない。苦しいけれど、この国に生まれてしまった者として向き合わなければならない過去だ。300万人以上の日本国民と、1000万人以上の他の国々の犠牲者を生んだ侵略戦争。二度と繰り返してはいけない。
