
ゴトウ
@ptk510
2025年7月11日

一億年のテレスコープ
春暮康一
読み終わった
彼方を望む――とおくをみること。
地球外生命体とその文明の描写など、圧倒的なアイデアの奔流。自分たちの存在の価値を引き上げてくれるような紛うことなき光のSF。
正直ラストあたりの展開が今では映画なんかで「よく見る」ものに該当してしまうかなと思いつつも、そこに至るまでの熱量が文字通り桁違いで圧巻だった…。
一番感動したのが合間に挟まれる「遠過去」「遠未来」の幕間。初読時はなんのこっちゃさっぱりな内容が徐々にピントが合うように繋がっていく様子は、正に“時計を合わせ、梯子を接いだ”ような閃きで何度も読み返すはめになったり。
自分の精神をアップロードして外宇宙を渡る、という設定は『みずは無間』も印象深いんだけど、あっちはどんどん深宇宙と精神に呑み込まれていく闇のSF(当社比)だからね…どっちも好きですが!




