一億年のテレスコープ
51件の記録
Tomy@books_tomy2026年6月9日読み終わったやっと読み終わった。 「エルゴ領域」のようなわからない用語を調べたり、文章の意味するところを咀嚼したりするのに時間がかかった。けれどそこに負担感をあまり感じなかったのはストーリーの面白さとスケールの大きさ、読んでいると浮かび上がってくる謎が魅力的だったからだと思う。 この小説の時間軸は「大始祖」の足跡を追う母と子を描いた遠未来、この物語の主人公である「望」の人生を描き小説の中心となる時間軸の(広い意味での)現代、謎多き「飛行体」と宇宙に点在する文明を描いた遠過去の3つから成っていて、最初はそれぞれの時間軸がどう繋がっていくのか頭に疑問点ばかりだったけれど、最後まで読むと全ての謎がきちんと解消された。最終章のタイトルにもあるようにまさに環が閉じるように時間軸が繋がった様は快感だった。 全編を通して、春暮氏が描く話のスケールの大きさに頭の中で描くイメージが追いつけなくて置いてけぼりにならないよう必死にしがみつくような感覚で読んでいたけれど、それ自体が他では中々得難い読書体験だなと思った。 あとタイムトラベルSFで起こりがちな邂逅シーンを「量子複製禁止定理が破られる」と表現するのはわかりにくいけどなんか良くて好きだと思った。


よいずみ@reads_12042026年6月6日読み終わったクソデカ規模の濃厚SFすぎて面白かったーーー!!! あとタイトル回収がオシャレすぎる!! 異なる地点の掃天観測データを合わせることで、遠くにある星の電波がそれぞれの観測地点に到着するラグをもとに星の詳細を観測する「超長基線電波干渉計」(通称VLBI←めっちゃかっこいい)を、 太陽系規模で作れれば視力400億の望遠鏡(←?????)で異星文明を発見できるんじゃね?という構想からスタートするファーストコンタクトSFが面白くないわけないんだよなーー!!!! なんで「一億“光”年のテレスコープ」じゃないんだろうと思っていたけどそういうことね〜〜〜!! 地球側からコンタクトを仕掛けていく過程がすごい丁寧で現実的なのが面白かったし、孤独なままでも良い文明どうしが接触する意味に一つの結論を出していたのもとても良かった。 願わくば白亜の建物を築く獣人文明の話がもっと読みたかった……。 てかオチも予想外の方向にぶっ飛んで行きつつしっかり伏線を回収しておりラストは感嘆のため息がもれた。 時間も距離もとんでもない規模の話で、天文用語解説もほぼないから調べつつ読んでいたので、ぶっちゃけ読みやすい小説ではないのかなとは思うけど、独特なテンポ感に慣れると先が気になって仕方ないタイプの小説でした。





Tomy@books_tomy2026年5月29日読み始めた目次を見たら章タイトルごとにページだけでなく1から24の番号がバラバラな順で振られてるのに気付いて「おや?」と思う。 章タイトルに遠未来や遠過去とあることから時系列順に番号を振ってくれているのかなと思料。非線形の語り口で構造を把握しながら読む小説は大好物なので目次を見ただけでウキウキ。 あと同著者の「オーラリメイカー」では時間軸が行ったり来たりで時系列を整理するのが大変だったのでこういう気配りはとても助かる。


- 不詳Y@Fusyo-Y2026年3月29日読み終わった変な中毒性のある作品。手は止まるが、すごく読みたくなる。 所謂ファーストコンタクトSFと呼ばれる部類で、宇宙人と初めて接触するタイプのそれなのだが、ファーストコンタクトSFというジャンルでくくるにはあまりに様々な要素がありすぎる。最初こそ教室の窓から不思議なものを発見するなんて可愛らしいストーリーが展開されるが、いつのまにか銀河とかの話になってくる。いつの間にここまで話がでかくなったんだ、と常に困惑する。 ソフトSFに分類されるが、それ故か、複雑怪奇で訳がわからない用語の解説が皆無と言って良いほど省かれていて、キャラクターの会話になかなかついていけないので、ある程度科学(特に宇宙とか)、SFに詳しくなってから読みたかった。しかし、知らなくてもそれなりには会話の内容もわかるし、大筋のストーリーは理解できるので、必須というわけではない。 この作品は時系列がごちゃごちゃで構成されていて、ちっちゃく目次とかにナンバーがついているので、構成順、時系列順の二通りで楽しめる、と思う。今回、私は図書館の都合で二周出来るほど借りられなかったので、その楽しみ方ができなかったのは残念。



数奇@suuqi2025年12月6日読み終わった春暮康一の他作品が好きだったので初の長編にとても期待して読んだ。宇宙に憧れて天文部に入りその道を進む主人公の、想像を遥かに超える壮大な宇宙への進出が描かれる前半のワクワク感、そしてラストの壮大すぎるタイトル回収は圧巻だった。しかし、正直なところ難解さと壮大さについていけずハマりきれないところもあった。話の大筋はわかるのだけれど、詳細な部分はずっと置いてけぼりにされてしまい、さまざまな地球外文明とコンタクトをただ重ねていく中盤は退屈に感じた(アイデアの一つ一つは面白いのだけれど)。個人的には一つのアイデアを突き詰めていく短編の方がこの作家の作品は好きかもしれない。



- 白沼@shironuma2025年8月22日読み終わった遠くを見たい、という強い欲求のある望が、友人である新、縁と宇宙に旅立ち様々な文明に出会っていくファーストコンタクトものSF。 そもそも一億年のテレスコープというタイトルにロマンがありすぎる。話の内容にもぴったりだし、すごい。 望、新、縁の三人組が高校時代の友人たちを思い出させてくれて、ちょっと懐かしい気持ちになった。時間のスケール感が全然違うけど。 あと最後の最後まで飛行体の正体が分からなかったあたり、まだまだ本を読む経験が足りないなぁと思うなどした。




ごとー@ptk5102025年7月11日読み終わった彼方を望む――とおくをみること。 地球外生命体とその文明の描写など、圧倒的なアイデアの奔流。自分たちの存在の価値を引き上げてくれるような紛うことなき光のSF。 正直ラストあたりの展開が今では映画なんかで「よく見る」ものに該当してしまうかなと思いつつも、そこに至るまでの熱量が文字通り桁違いで圧巻だった…。 一番感動したのが合間に挟まれる「遠過去」「遠未来」の幕間。初読時はなんのこっちゃさっぱりな内容が徐々にピントが合うように繋がっていく様子は、正に“時計を合わせ、梯子を接いだ”ような閃きで何度も読み返すはめになったり。 自分の精神をアップロードして外宇宙を渡る、という設定は『みずは無間』も印象深いんだけど、あっちはどんどん深宇宙と精神に呑み込まれていく闇のSF(当社比)だからね…どっちも好きですが!






ごとー@ptk5102025年7月6日読み始めた七夕だし宇宙ものを、みたいな軽い気持ちで読み始めたものの。まだ序盤も序盤なのに、既にファーストコンタクトものにおいて『プロジェクト・ヘイル・メアリー』と双璧をなしそうな名作オーラを感じる…


































