
semi
@hirakegoma
2025年7月12日

エビデンスを嫌う人たち
リー・マッキンタイア,
西尾義人
読み終わった
ちびちび読み進め、わりと時間がかかった…
洋書の翻訳は文体なのか構成なのか、本の雰囲気が自分にハマらないとうまく乗ってこない感じがある。
新型コロナが流行していたころから、科学コミュニケーションと陰謀論(という現象)に興味があった。本書のタイトルにそそられて購入。
フラットアースに始まり、色んな人と関わっていくノンフィクション。通読した後だと、原題の"How to Talk to a Science Denier"がしっくりくる。解説にもあるが、まさに現象を外から見ようとするものではなく、積極的に会話する、関わっていくための本だ。
まずは、繰り返し出てくる5つの類型については、その公式に当てはめるだけで現象が整理され、非常にわかりやすく、なるほど!という感じ。これを知っているだけで世の中の科学否定がとらえやすくなった。
また、科学否定の問題というよりはアイデンティティの問題だと理解すること。これも非常に重要だと思うし、何となく理解できる。アイデンティティの問題だとすれば、自分にもすぐ身近に科学否定はある、ということを実感する。
私自身は、この本を読んでから、科学否定に対して距離が縮まった気がする。

