はるのひ "断片的なものの社会学" 2025年7月11日

断片的なものの社会学
「普通であることへの意志」の章に出てくる「ラベル」と「無徴(むちょう)」の話をすぐに理解できる(実感として分かる)のは、やはり私が女性という1つの「ラベル」を持って社会で生きているからなんだろう。 "もちろん私たち男は、さらにその「どちらかの性である」という課題すら、免除されている。私たち男が思う存分「個人」としてふるまっているその横で、女性たちは「女でいる」" (P.171) 大学生までは自分がラベルを持っていることを意識せずにいられた。社会に出た途端に、こちらは会社で男性と同様に「社員」として働いているつもりなのに、ことあるごとに「女性社員」であることを強調されてラベルを貼られて扱われて、本当に衝撃だったし息苦しかった。 女性であることは一生付き合っていくしかないラベルなわけで、そろそろ日本社会がいい感じに変わって欲しいと切実に思う。 もちろん少しずつ変わってきてるとは思うけど、やっぱり政治が全然追いついていない現状(と今後数十年は大きな変化が望めなさそうなこと)はわりと本気で絶望的で、女性としてとてもしんどい。
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