
りおかんぽす
@riocampos
2025年7月10日

去年、本能寺で
円城塔
読んでる
第5章「実朝の首」
未来記に従わざるを得ない人々。道三の話でも未来からの文書に左右された(情報のみだが)けど、こちらは未来に自分が書いた書状に左右されてしまう人と、そこから更に影響受けてしまう人たちの物語。
第6章「冥王の宴」
表題裏にあるのはカント「純粋理性批判」。読んでません。
そして物語は冥王代、つまり地球表面がまだマグマオーシャンだった頃、太陽系が形作られつつある頃。
なのに何故か信長だの本能寺だのが出てくる。何故なら、世界がラプラス的であれば、初期運動で全て未来が確定してるから将来信長になる分子の運動も確定してる…いやあ古典論だねえ(と誤魔化しておく)。
この辺りで本は半ば。戦国時代に絡めて話作りしてる物語が多めだなとの印象。おそらく表題の「去年、本能寺で」が現れる最終章では、それまでの章(というか短編)がいい感じに土台を作るのだろう、と予想しておく。
しかし図書館の貸し出し期間が終わったので、図書館へ一旦返却。
