
あおい
@booklover_aoi
2025年7月12日

どうしても生きてる
朝井リョウ
読み終わった
Kindle Unlimited
@ 自宅
2025.7.12読了。
前編読み終わって、「正にこのタイトル通りだった」と思いました。
一編目の『健やかな論理』は本当に私も思うことがあったので言語化してくれてとてもすっきり。
婚姻生活を営んでいない妙齢の女性ということで腫れ物みないに扱う風潮あるよなーと思いました。
身内の方が露骨だったり。
それは「健やかな論理」に当てはまってない、異物になってしまっているからなのかも。
おかざき真里さんの『ずっと独身でいるつもり?』にも通ずるものがある気がしています。
独身と離婚経験者という違いがあっても、落第生、腫れ物、みたいな根本の扱いは一緒のような。
朝井リョウさんは物事をよく観てよく考えている方なのだな、と感心しました。
『籤』も印象的でした。
性別で外れ籤、確かにそうかも。
男女の立ち位置の差は『そんなの痛いに決まってる』の良大の意識の変化からも読み取れるように、「男だから」収入が上でありたい、「男だから」仕事に集中したい、なと、主語が自分じゃなくて男になる人ってリアルでも結構な比率でいるよなーと思いました。
「男」であるために不当に女を扱う人もいるし、そういう行動を正当化するために自分は「男」だから、という人もいる。
リアルに描かれすぎてて読み終わってすこししんどいです…笑
朝井リョウさんは男視点も女視点も描ける稀有な作家だなと思いました。
人間の本質を観る力がすごい。
身近にいる人たちの内情や内面を見てしまった気持ちになりました。
これは他の作品も読まないと。





