どうしても生きてる

44件の記録
- よま@daays392025年7月28日読み終わった短編集なので主観も境遇も篇毎に異なるものの、人並外れない不幸や息苦しさを抱える登場人物たちに感情移入しながら読み進めてしまった。 解説の万城目学の妙文は、全編の解像度をブチ上げてきた。 "どうしても生きてる"の主語はすべての生身の人間であるからして、誰が読んでも何かしら刺さるものがある作品なのではないでしょうか。
- あおい@booklover_aoi2025年7月12日読み終わったKindle Unlimited@ 自宅2025.7.12読了。 前編読み終わって、「正にこのタイトル通りだった」と思いました。 一編目の『健やかな論理』は本当に私も思うことがあったので言語化してくれてとてもすっきり。 婚姻生活を営んでいない妙齢の女性ということで腫れ物みないに扱う風潮あるよなーと思いました。 身内の方が露骨だったり。 それは「健やかな論理」に当てはまってない、異物になってしまっているからなのかも。 おかざき真里さんの『ずっと独身でいるつもり?』にも通ずるものがある気がしています。 独身と離婚経験者という違いがあっても、落第生、腫れ物、みたいな根本の扱いは一緒のような。 朝井リョウさんは物事をよく観てよく考えている方なのだな、と感心しました。 『籤』も印象的でした。 性別で外れ籤、確かにそうかも。 男女の立ち位置の差は『そんなの痛いに決まってる』の良大の意識の変化からも読み取れるように、「男だから」収入が上でありたい、「男だから」仕事に集中したい、なと、主語が自分じゃなくて男になる人ってリアルでも結構な比率でいるよなーと思いました。 「男」であるために不当に女を扱う人もいるし、そういう行動を正当化するために自分は「男」だから、という人もいる。 リアルに描かれすぎてて読み終わってすこししんどいです…笑 朝井リョウさんは男視点も女視点も描ける稀有な作家だなと思いました。 人間の本質を観る力がすごい。 身近にいる人たちの内情や内面を見てしまった気持ちになりました。 これは他の作品も読まないと。
- ねう@neuawai2025年6月28日2025年KU全書気になっていて、ついに読み始めた。朝井リョウ、このなんとも言えないダークな感じがすごくいい。わかりみが深い。この感覚が「わかる」って思えるのって、ゆとり世代以降だけなんだろうか?その前の世代にもわかる感覚なんだろうか?Z世代はどうだろう?ってのが、なんかすごく気になる。
- t@tm_10332025年4月5日読み終わった救いも希望もない物語。でもそれって現実の話でもある。そういうお話が私は求めてるんだなぁと思った。 健やかな論理とそんなの痛いに決まってるが特に好きだった。
- Yooki@ange__blanc2025年3月26日読んでる何者や正欲で印象に残ってた朝井リョウさんの本を久しぶりに買ってみました。全6編の作品。今3編読み終えたけど、既に朝井さんが綴る文章に感服してます、、
- 猫@mao10122025年3月6日かつて読んだ皆、別に死にたいわけじゃないけど…そんな息苦しい世の中で必死に生きてる。 世の中に蔓延している息苦しさを背負って、これからも、どうしても生きていくしかないんだよね。生きてるだけでえらい。 この本を読んでいると、自分がいかに他人より自由に暮らしているかということを改めて再認識した。私の場合は自由というか、適当というか…私たちは『健やかな倫理』に生かされていると思うと同時に、『健やかな倫理』に殺されている人もきっと世の中にはたくさんいる。
- ink@aslan__2025年1月6日読み終わった吉川の「誰にとっても誰でもない存在として〜」のくだりが心に残った。歳を重ねるごとに、誰でもない存在として声を上げることが許されなくなっていく世界で、誰もが声をあげたくて仕方なくて、、、、、、ガレージで泣く子どもに思いを馳せるのは、その発露を羨むからなんだろうな、という。