どうしても生きてる
84件の記録
あおたむ@aooimmo2026年2月9日読み終わった【感想 ネタバレ】 「コンビニ人間」もそうだったけど、朝井リョウは決してフィクションとは言い切れないフィクションを書くのが上手いなと思った。 生きていれば誰しもが起こり得ることを色んなタイプの問題に分けて話が作られていて、どれも決して自分に起こらないとは言い切れなかったし、周りの友達が抱えている可能性もあると思った。 結婚や出産の幸せな部分だけ見て生きていきたいのに、不倫、死産、浮気、仕事での不正など、幸せと表裏一体の存在が、いつも考えないようにしているものが浮き上がってみえたから、読んでて気分が悪かったんだと思う。 特に「そんなの痛いにきまってる」は、悲しくなった。自分が思ったことを篩に書けずにそのまま出すことが、吉川さんの本当にしたかったことなんだと思うと、そんな人がそんな理由で社会から疎外されるのは皮肉というか、難しいシステムだなと思った。 一貫して良太とみのりの夫は終始ムカついてた。 最後のみのりの外れくじの話はすごく好きだった。 私も家庭環境が原因で、いわゆる普通の、ノーマルな幼少期ではなかったと思うし、その分良い経験をさせてもらったことは沢山あるけど、それでも他の同い年の子達がしなくていいような思いは多数してきたと思う。「なんで普通の家に生まれなかったんだろう」って思ったことが数え切れないくらいあるけど、それでも巡り巡って今は大好きな人、ものに囲まれて幸せに過ごせてるから、結局外れくじなんてアテにならないと思う。 何が人生を変えるのかは分からないし、見逃してしまうような小さなことかもしれないけど、年老いた時に今までの人生を振り返って「案外当たりくじを引いたな」と思うことができたらいいなと思う。 私には重すぎて、現実に絶望を見出す内容だったので合わなかったけど、良い本だとは思った。
ツキ@tsuki_2026年2月9日気になる美容院で読んでる雑誌で、辻村深月さんのインタビュー記事があった。そこに載ってた本。 "死んでしまいたいと思う時、そこに明確な理由はない。心は答え合わせなどできない。"



はらちゃん@haaaarrrachan2026年2月2日最後の「籤」、川上未映子とか柚木麻子とかの女性作家がこれをかくならまあわかるそうだよね、ってなるけど、朝井リョウは男性作家でこういうのを産み出す男(当該作品ではたまたま1/2の当たり籤に当たった方の性とされている)ってどういうことなのかしら、でもだからこそ朝井リョウたるのかもしれませんと思った何にもわかりません

- まろみ@maromi2026年1月18日読み終わった読んでいてあまりにも苦しいけれど、 ただ灯ったあかりを明点と捉えるような 生きていけるとほんの一瞬でも思える なんでもない瞬間たちが重たく美しく描かれていた。 どうしても生きていくしかない。


- るんば@hokechoco2026年1月12日読み終わった■全体的な印象 私が朝井リョウが好きな理由が、万城目さんの解説でわかった。 万城目さんは、山田風太郎『八犬伝』の一部を引用して、ツジツマを合わせているのが『虚』で、ハッピーエンドにならない現実・ツジツマの合わなさを描いているのが『実』だと書いており、それでいうと朝井リョウは『虚』を織り交ぜながら『実』の世界を掘り続けているとのことだった。 これを読んでしっくり来た。私が今まで生きてきた中でたくさん感じてきたうまくいかない現実を、朝井リョウは書いてくれる。それと同時にモヤモヤしていた感情をうまく言葉にしてくれて、共感の嵐しかない。 心が奮い立たされるとかはないけど、どんな状況でも生きてくしかないんだと読んで振り切れる。認めたくなくてウジウジしてたけど、100%の絶望を突きつけられて、生きることに向き合うしかないって気付いた感じ。 また生きるのに疲れてきたら、もう一回現実突きつけられるために読みたい。 あとはそれぞれのエピソードの主人公達の今後がすごく気になったな。 ■心に残ったフレーズ アプリを通じて知り合う男たちの印象は、総じて、マッチングアプリを使っていそうだな、というものだった。人生における予想外の出来事や事態をリスクと名付け、可能な限りはじめから排除したがりそう、という、はっきりとは言葉にしがたい雰囲気だ。(P27) 体の内側から湧き出てくる泉というか、細胞の隙間から何かが滴るほどの豊かさのようなものが、どんどん襲われている感覚がある。(P33) 再配達を頼んだのだから、自殺なんてしない。 離婚を申し込まれたのだから、かわいそう。 新しい恋人ができたら、もう大丈夫。 満たされていないから、クレームを言う。 暴力描写のある漫画を好んでいたから、人を殺す。 そんな方程式に、安住してはならない。 自分と他者に、幸福と不幸に、生と死に、明確な境目などない。(P41) なんてことない投稿を最後に更新が止まっている様子は、突然ぶった切られた人生の断面図をこちらに見せつけているようで、爽快だ。同時に、まだ乾いておらずぬらぬらと光っているはずのその断面は、日々“死ななかった”という籤を引き続けているだけの、自分自身の生の不安定さそのものだと感じた。(P44) 健やかな論理だけでは成立させられない人生だからこそ、1足す1の答えとして真っ先に2を選ぶ瞬間の輝きに、張り倒されそうになる。(P55) 自分に嘘をつかないことと、もらったアドバイスを頑なに拒否することとはまた違うんじゃないかって。ひとの意見を取り入れてみたり、本当はやりたくないかもしれない仕事にも本気で向かったりしながら、その先にある自分が本当に好きなことをできる場所だけは守り続けるっていうのも、自分に嘘をつかないことと同義なんじゃないかなって。(P95) 変わりゆくものに自分を託してはいけない。だけど、変わらないものに自分を託し続けることができる人は、そうしていられる自分の奇跡的な幸福に気づかない。(P105) 変わるのはいつだって、人間のほうだ。自分に嘘をつくことでしか生き延びることができない、人間のほうだ。(P119) どこに向かって進んだって後ろめたさの残る歴史を歩み続ける以外に、この人生に選択肢はない。(P125) 生きていくうえで何の意味もない、何のためにもならない情報に溺れているときだけ、息ができる。(P151) 大人になればなるほどさ、傷ついたときほど傷ついた顔しちゃいけないし、泣きたいときほど泣いちゃいけないよね(P274) 痛いときに痛いって言えれば、それでいいのにね(P275) 心のままに泣いても喚いても叫んでも驚かない人がひとりでもいれば、人は、生きていけるのかもしれない。それが、誰にとっても誰でもない存在としてでしか向き合えない人であっても、それでも。(P278) この世の中には、二種類の人間がいる。生きる世界が変わってしまったとき、自分を変えなくていい人。その人のせいで、自分を変えなければならなくなる人。そしてそれはきっと、知らないうちに知らないところで、決められてしまっている。(P358) 全部繋げて、リボンにするのだ。そうすれば、つらいときには包帯としても使える。人生を美しく包むものも、たくましく補強するものも、いつしかこの手でつかみ取っていた。 だからきっと、大丈夫。これまでみたいに、不安で不安でたまらないまま、大丈夫になるまでどうせまた生きるしかない。(P370) 現実には起こるはずのない大団円を描き、見事にツジツマが合う八犬伝は、自分からしてみれば「虚」の物語である。自分はそんなもの書かない、なぜなら、ハッピーエンドは現実では起こり得ないし、ツジツマの合わないのが人生だから。ゆえに、自分の書く話は「実」だ、と鶴屋南北は言うのである。(P373) 朝井氏はときに「虚」の物語も織りこみつつ、「実」の世界を、底へ、さらに底へとひとり掘り続けている。穴のへりからのぞきこんだとき、もはやその頭がわずかに確認できるか否かくらいまで暗闇に浸りながら、さらに沈降せんと決意しているように映る。(P377-378)



2α@nyarnyamik2026年1月2日読み終わった感想の追加。 最初のお話、「健やかな論理」 わかるな、なんか。こういうことがあった辛くてたまらないもう死にたい死にたい死にたいって助走があるわけじゃなくて、ふと、なんか、別にもういっか、ってなる瞬間。いきなり風が吹いたみたいに、わって。よくわかんないけど、めちゃくちゃよくわかる。 これは私にもあった瞬間で、ぶわっと鳥肌がたった。 凄く死にたいわけではないけど生きたいとも思っていなくて、そんなときにふっととおりものが入り込む。 今ならあちら側に行けるという瞬間。 通り過ぎたあとに、少しの恐怖と、逃してしまったという後悔があった。 そんなとき私をこちら側へ呼び戻したのは(本人は知らないけど)fam1で、なんだかタイミングよく現れてぼんやりベンチに座っている私に「にあちゃんそんなとこで何してんの?」とか言うから、こっそり彼のことを「神の子どもたち」(村上春樹)と呼んでいる。

2α@nyarnyamik2025年12月21日読み終わった縁あって「星やどりの声」を知る機会があり(星やどりという名前が良い)、あれ、私も朝井リョウの本持ってたよね?本棚にないな…(Amazonで)これだ、「死にがいを求めて生きているの」、買ったけど重そうで読めなかったんだ…短編集読むか、の流れ。 みんなみんな、こっち側に倒れるかあっち側に落ちるか、細い堤防の上を歩いている。 それでも彼らはきっと、あっち側には行かないし行けない。 痛い、痛い、痛い、痛い。 痛いときに痛いって言いたい。 だからきっと、大丈夫。これまでみたいに、不安で不安でたまらないまま、大丈夫になるまでどうせまた生きるしかない。

ほせ@coffee_dog2025年11月18日読み終わったある俳優さんが読んだ本に挙げていて気になったので買ってみた本。重い話だというのは読む前から聞いていたけれど、キツかった。 自分が本に出てくる主人公よりも歳が下で経験値が未熟だからこそ、これから飛び込もうとしている社会はこんなにも鬱々としたものを抱えているのかとどうしようもない思いを抱いた。自分でやりたいことを選んでここまで来たと思っているのに、未来が決まり切っているような気がして窮屈さに叫びたくなった。 共感できる部分がある一方で、どこかまだ社会に希望を抱いている自分がいて、それはまだ自分が守られる立場にいるからかもと思った。そんな自分の甘さに嫌になるけど、守ってくれている人への感謝に留めておこうと思った。 一番好きな話は籤(くじ)だった。(全然読めなくて調べました。)完全なフィクションの中で語られる希望や夢に救われることもあるけど、自分が生きてる世界で生き抜く強さにもとても説得力があると感じて勇気をもらえた。人生は地続きだから、その時引いたくじが後になってアタリだったということもある。その人の捉え方次第なのかもと思ったら、強さをもらえた気がした。
結@yi_books2025年11月17日読み終わったどうしようもない現実から目を逸らすこと、逸らさないこと、どちらを選ぶこともできるけど、どちらかを選ばされてしまう現実もあるということ。なんで自分がと思うことが日々にはたくさん落ちている。それでも「大丈夫になるまでどうせまた生きるしかない。」




たなか@aaaaaa_paru2025年10月10日読み終わったとにかく苦しくて、他の本を読んで息継ぎしながら3ヶ月かけてやっと読了。 朝井リョウさんの書く物語はとにかく読んでいて辛い。 万城目学さんの解説を読んで、ああ、「実」の物語だからこんなにしんどいのかと腑に落ちた。 こんなに苦しくても、私はきっとまた朝井リョウさんの物語が恋しくなって手に取ってしまうんだろうなと思います。
ばるーん@ballo____on2025年9月12日読んでる『健やかな論理』を再読! やっぱりこの短編集を長編化したものが『正欲』だと思う(だから朝井さんが『正欲』を書くのに驚きはなかった。内容ではなく) ジャンプする前にかがむ感じの作品。






- よま@daays392025年7月28日読み終わった短編集なので主観も境遇も篇毎に異なるものの、人並外れない不幸や息苦しさを抱える登場人物たちに感情移入しながら読み進めてしまった。 解説の万城目学の妙文は、全編の解像度をブチ上げてきた。 "どうしても生きてる"の主語はすべての生身の人間であるからして、誰が読んでも何かしら刺さるものがある作品なのではないでしょうか。





あおい@booklover_aoi2025年7月12日読み終わったKindle Unlimited@ 自宅2025.7.12読了。 前編読み終わって、「正にこのタイトル通りだった」と思いました。 一編目の『健やかな論理』は本当に私も思うことがあったので言語化してくれてとてもすっきり。 婚姻生活を営んでいない妙齢の女性ということで腫れ物みないに扱う風潮あるよなーと思いました。 身内の方が露骨だったり。 それは「健やかな論理」に当てはまってない、異物になってしまっているからなのかも。 おかざき真里さんの『ずっと独身でいるつもり?』にも通ずるものがある気がしています。 独身と離婚経験者という違いがあっても、落第生、腫れ物、みたいな根本の扱いは一緒のような。 朝井リョウさんは物事をよく観てよく考えている方なのだな、と感心しました。 『籤』も印象的でした。 性別で外れ籤、確かにそうかも。 男女の立ち位置の差は『そんなの痛いに決まってる』の良大の意識の変化からも読み取れるように、「男だから」収入が上でありたい、「男だから」仕事に集中したい、なと、主語が自分じゃなくて男になる人ってリアルでも結構な比率でいるよなーと思いました。 「男」であるために不当に女を扱う人もいるし、そういう行動を正当化するために自分は「男」だから、という人もいる。 リアルに描かれすぎてて読み終わってすこししんどいです…笑 朝井リョウさんは男視点も女視点も描ける稀有な作家だなと思いました。 人間の本質を観る力がすごい。 身近にいる人たちの内情や内面を見てしまった気持ちになりました。 これは他の作品も読まないと。






遠亜@toa_bookworm2025年6月28日2025年KU全書気になっていて、ついに読み始めた。朝井リョウ、このなんとも言えないダークな感じがすごくいい。わかりみが深い。この感覚が「わかる」って思えるのって、ゆとり世代以降だけなんだろうか?その前の世代にもわかる感覚なんだろうか?Z世代はどうだろう?ってのが、なんかすごく気になる。
t@tm_10332025年4月5日読み終わった救いも希望もない物語。でもそれって現実の話でもある。そういうお話が私は求めてるんだなぁと思った。 健やかな論理とそんなの痛いに決まってるが特に好きだった。


Yooki@ange__blanc2025年3月26日読んでる何者や正欲で印象に残ってた朝井リョウさんの本を久しぶりに買ってみました。全6編の作品。今3編読み終えたけど、既に朝井さんが綴る文章に感服してます、、
猫@mao10122025年3月6日かつて読んだ皆、別に死にたいわけじゃないけど…そんな息苦しい世の中で必死に生きてる。 世の中に蔓延している息苦しさを背負って、これからも、どうしても生きていくしかないんだよね。生きてるだけでえらい。 この本を読んでいると、自分がいかに他人より自由に暮らしているかということを改めて再認識した。私の場合は自由というか、適当というか…私たちは『健やかな倫理』に生かされていると思うと同時に、『健やかな倫理』に殺されている人もきっと世の中にはたくさんいる。- はせあや@haseaya111900年1月1日読み終わったKindle UnlimitedKindle Unlimitedにて読了。25年7月。 『どうしても生きている』 健やかな論理→単純なAだからBになる、で全て説明できる世界だったら楽だったのに。何かインパクトのある出来事が無くてもふとした時に死にたくなることに共感。 『そんなの痛いに決まってる』 頭の中で湧いてくる沢山の言葉を篩にかける感覚にめちゃくちゃ共感。 信じられないような状況でも現実は止まることなく続いていく。どの話も都合良く救われることがないから、この重い余韻に現実の私は救われている。

𝘴𝘢𝘬𝘶𝘳𝘢.@skr__rd1900年1月1日かつて読んだ・誰にとっても誰でもない存在として、思ったことをそのまま言える時間が、必要なんだろうね ・これまでみたいに、不安で不安でたまらないまま、大丈夫になるまでどうせまた生きるしかない


















































