77 "おしまいの日" 2025年7月10日
ホーム
77
投稿
77
@77
2025年7月10日
おしまいの日
新井素子
読んだ
ㅤ読み終わって、あとがきに入ってからやっと「これ30年前の小説か……」と気付いた。 それは “今でも変わらぬ身近さ” だという証明であるが、だからこそ、恐ろしいと思う。この意味は読んだ人間にしか分からない。 物語の半分以上は、夫を愛する主婦の日記として語られて行く。日記であることを活かした奇抜な表現も、30年前の作品と思うと改めて舌を巻く。 人が狂う過程をまざまざと見せられるのは、こんなにもおぞましい。とても面白いサイコホラーだった。
読書のSNS&記録アプリ
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved