蛸足配線
@nekoai30
2025年7月13日

ヒカリ文集
松浦理英子
読み終わった
再読した
@ 自宅
「とてつもなく魅力的な偽物の恋人」は、自身が偽物であることを隠せない不完全さ・脆さのゆえに逆説的に完璧な存在として他者を魅了する。多少現実的に考えると、他人の心のうちを過剰に窺うヒカリのような人は、劇団の中では屈折した部分の少ない優也ときっと相性がよく、交際する上で双方のストレスが少ないのでは?と思う。しかし、そもそも恋愛感情がおそらく希薄で、奉仕としての恋ばかり繰り返すヒカリという人物は、恋愛という形式の外で過ごすのが本当は適切かもしれない。


