
blue
@e_blue
1900年1月1日

アルジャーノンに花束を新版
ダニエル・キイス,
小尾芙佐
読み終わった
@ 自宅
記憶力が「無駄に」良かったり、感受性が「強すぎる」ことで世界の全てを間に受けてしまう。そして、どうしても能天気には生きていられない自身が苦しく辛い。
そんな自身の気質を改めて実感させられました。
周りの人々がどれだけ辛く当たっても、何でも楽しくて幸せだった無知なチャーリーは、知能が高くなったことで、世界の全てを知り過ぎてしまった。それゆえに、無知だった頃の自分がどう扱われていたのかを見つめなくてはならなくなった。
鏡の中の無知だった頃の自分を見つめ、その影を追い求めるチャーリーが、最後に本来の自分の姿を取り戻すことが出来て、わたしは良かったと思います。
他者から見たらそれは悲劇なんでしょうか。
確かに、必死に利口に戻ろうとするチャーリーの姿には心が痛みました。