
アキの本棚
@akisbooks
2025年7月14日

読み終わった
7/12〜7/14 読了
旅本作家の珍道中を描いたような短編集。不思議な出来事、怪奇現象、人間の恐ろしさ、単純なホラーなど、様々な角度から「怖さ」を味わわせてくれた。
表題作の「エムブリヲ奇譚」と、「ラピスラズリ幻想」「顔無し峠」「『さあ、行こう』と少年は言った」。
このあたりは、怪奇で胸糞な展開もありつつ、どこか人間の温かさも感じられるストーリーで、特に印象に残った。乙一特有の、“奇妙な人間の「大事なもの」を覗き見た”ような感覚を味わえる作品だった。
ホラーやグロい表現もけっこう多いので、苦手な人は注意。私もほんとはあんまり得意じゃないけど、乙一だけは読んじゃうんだよね…。(笑)