
黒井 岬
@caperoy
2025年7月14日

リヴァイアサン
ポール・オースター,
Paul Auster,
柴田元幸
読み終わった
読み終えた。初のオースター。
ひとに勧められて本を開いてみた時、最初の一文で吹き出してしまった私はウェルベックその他のシニシズムにある意味毒され過ぎているのだろうな‥となぜか反省させられる気持ちになった。ウェルベックやその他のシニカルさを濃く湛えた文章のことは変わらず好きで、ともかくその一文が決め手で後日古本を買った
途中の刺さってしまった文章、「彼のことを考えようとするたびに、想像力は私を裏切った。サックスはまるで、宇宙におけるひとつの穴か何かになったように思えた。単に行方不明のわが友、というだけではない。彼はいまや、すべてのことに関する私の無知の象徴であり、知りえぬものそれ自体の表象だった。」




