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@YunhO323
2025年7月13日

ガラスの海を渡る舟
寺地はるな
読み終わった
兄目線と妹目線で進んでいくお話。道のように真っ直ぐ生きていきたいし、羽衣子のように感情に全振りでも生きていきたいな、色んな生き方があるよな、と思えた。『死』や『記憶』など深い題材で響くものがあった。
✍️
"この壺は、そもそも、骨壷用につくってない。薄いし、もろい。物は壊れる。でも記憶は壊れへん。"
"記憶にはかたちがないから、壊れることもない。でも、薄れる。遠ざかる。だからとどめておくために物に託す。"
"自分の人生から大切な誰かが欠けるたび、人の心はかたちを変える。ガラスの器の縁が欠けるように。不完全な形状の心を抱えて、ぼくたちは生きていくしかない。"
