ガラスの海を渡る舟

9件の記録
- 六月二十九日@micaname2025年4月18日読み終わった図書館本寺地はるなさんの書く物語は登場人物一人一人がめちゃくちゃ人間味があって、毎日を必死に考えながら生きてるってイメージ すごく読みやすい 兄目線と妹目線で進んでくからお互いの葛藤がこちらからは目に見えるっていうのがもどかしい 言葉にしなきゃわかんないよなあ 仲は悪いって言ってるけどお互いを認め合えてて良い兄妹だったな
- 猫@mao10122025年3月7日かつて読んだガラス細工を通して、ちぐはぐで歪みばかりだった兄妹が少しずつ歪みを直していく。 『羽衣子はこの世に一人しかおらんのやから、どこにでもおるわけがない。』 誰かと比べて、他人軸で自分を測って苦しんでいる羽衣子のことを、そうやって真正面から向き合って言葉を向けてくれる道の純粋さと不器用さに胸がじーん、となったな。 こうやって親身に、まるで自分の事のように、本人に否定されてもまっすぐでいられる道の濁りのない感情が眩しい。 話自体は読み易く大衆向けと感じたが、その中にも硝子のように透明で繊細で、そんな感情達がたくさん散らばっているような本。