佐々木朱鷺
@Mimizuku77
2025年7月15日

文庫版 狂骨の夢
京極夏彦
かつて読んだ
まだ鉄鼠を読み終わらない焦ったさを隠す為に前読んだ記録している。
確か今年の五月あたりに読んだ。ミステリー部分が今までの中で一番好き。姑獲鳥、魍魎はまだ王道のミステリーだったが、狂骨は怪談、伝承、宗教、心理学などを鍵にしないと絶対に解けない謎で民俗学ミステリーの領分という感じがしたし、最後髑髏で全てバラバラだった事件が一気にまとめ上げる手腕があまりに美しかった。あまりに好きだったので影響されて夢判断や聖書も読んでいる。
本当に大好きだったのだが、一つ個人的に不満だった部分をあげると、関口巽の胡乱な一人称視点がなかったことだ。私はこんなにも関口巽を好いていたのか、とちょっとびっくりした。

