舳野
@henomohe
2025年7月15日

フラッシュ
ヴァージニア・ウルフ,
出淵敬子
読み終わった
ウルフは犬好きではなく犬の感情をとらえたかったと、あとがきにあるけど確かに犬偏愛の人の文章ではないなと思う。犬の我が儘さ単純さがいきいきと描かれフラッシュをいまそこにいる犬と感じられる。
バレット嬢がブラウニング氏にうつつをぬかしてフラッシュのことがおざなりになったときは、は?ってなる程度には犬が好きなのでフラッシュの目から見た世界がとてもいい。
なのでラスト彼の人生が閉じたとき視点が人間世界に戻ってくることで彼との別れを強く感じられた。