フラッシュ

9件の記録
- いあに@IANI832025年7月25日読み終わった借りてきたフラッシュ!かしこいわんこ!コッカー・スパニエルという犬種がどういうものかはわからないけれど貴族的な良い生まれらしいフラッシュはエリザベス・バレットのわんこになり、愛くるしく過ごした一生を、伝記作家が書いたという体の話だ。フラッシュが愛くるしくて最後その時が来ると目次でわかっていても悲しかった。それにしてもバレット嬢の勇敢なことよ。周囲の男どもの反対をすべて押し切って、それが当時どれくらい難しかったのかを含めてもやりきったのだ。挿絵も写真もかわいかった。
- 舳野@henomohe2025年7月15日読み終わったウルフは犬好きではなく犬の感情をとらえたかったと、あとがきにあるけど確かに犬偏愛の人の文章ではないなと思う。犬の我が儘さ単純さがいきいきと描かれフラッシュをいまそこにいる犬と感じられる。 バレット嬢がブラウニング氏にうつつをぬかしてフラッシュのことがおざなりになったときは、は?ってなる程度には犬が好きなのでフラッシュの目から見た世界がとてもいい。 なのでラスト彼の人生が閉じたとき視点が人間世界に戻ってくることで彼との別れを強く感じられた。
- ラー@zizi32025年6月17日読み終わった『ブラウニング夫人だったら目で見るところを、フラッシュは鼻で嗅ぐ。彼女なら書くところを、彼は鼻をクンクンいわせる。』 世界の認識のしかたが違う彼女と彼。 共に若い時また共に老いて後、じっと互いを見つめあう瞬間があるが、ウルフの素直で、ゆえに核心的な「その瞬間」の描写には、グッとくるものがある。 読んでよかった。
- 舳野@henomohe2025年6月15日読んでる今まで読んだのは亜紀書房から出ているアンソロジーと波だけだったので本当に普通の小説だから驚いた。伝記だけど犬の目から見た創作だから小説であってるはず。 フラッシュの意識に同化するように故郷の自然の匂いをかぎ、都会と家の中の薄暗い光のなかで愛する片割れを見つめる。
- gato@wonderword2025年3月6日2024年読んだ本ベスト10ヴァージニアの弟曰く、「犬好きが書いたのではなく、犬になりたい人間が書いた小説」。コッカースパニエル視点で犬とヒトとの深い友愛を描く。ウルフの小説でこんなにも主人公に感情移入できたのは初めてだった。