
タバブックス
@tababooks
2025年7月15日

かなわない
植本一子
出版社より
"育児日記『働けECD』から5年。写真家・植本一子が書かずにはいられなかった、結婚、家族、母、苦悩、愛。すべての期待を裏切る一大叙情詩。"
2010年から日記を書き、『かなわない』以降も日記という形をとおして自分自身の生きづらさや抱える傷、さびしさ、周囲の人との関係について綴ってきた植本さん。まっすぐな文体に多くの人が心を揺さぶられ、刊行から10年経った今でも変わらず放っているその存在感が名作であることを物語っています。震災当時の不安や子育てへの葛藤、家族との確執、新しい恋愛。はじめて読んだときに感じた、植本さんが自分の人生に対してあまりにもまっすぐに向き合うことへの衝撃が今でも自分の中に残っています。
日記本の先駆者と言っても過言ではない植本さんですが、近年はエッセイへシフトし、2025年6月には最新刊エッセイ『ここは安心安全な場所』が刊行。
『かなわない』から10年。幼かった子どもたちも成長し、楽しくも苦しかった子育てもひと段落しつつある。かつての自分が実家を離れたように、いつか子どもたちとの道が別れる日も遠くはないのかもしれない。自分はどうありたいのかを考えながら、ひとりで歩き出す準備をするために自分に潜った旅の記録。『かなわない』から10年経った今も変わり続ける植本さんからは目が離せません。
そんな植本一子さんの最新刊『ここは安心安全な場所』(自主制作)の刊行を記念した写真展「ここは安心安全な場所」が2025年7月11日〜30日で世田谷区給田のcommon houseにて開催中。ぜひ写真展へも足をお運びください。
(タバブックススタッフ兼common house店主より)





