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2025年7月15日

死んでいない者
滝口悠生
図書館で『新潮』2024年8月号に掲載された滝口悠生さんの『湯あたり』を読んだ。
温泉に浸かる。記憶と思索が漂い、死者が思い死者を思う。混じり合う記憶を抱きしめる。そんなシーンを読んで、少し泣きたいと思った。
それと同時に、この小説でも、死者を思い、死者が思い語り出す、そんなシーンがあったことも思い出した。
滝口さんがたまに繰り出してくる、そんな違和感となめらかさが同時にあるような、不思議だけれど納得してしまうような語りが大好きなんだ、と改めて思った。
掲載紙が登録されてないみたいだから、そんな気持ちをこちらに残しておきたい。







