りなっこ "多和田葉子の地図" 2025年7月15日

りなっこ
りなっこ
@rinakko
2025年7月15日
多和田葉子の地図
素晴らしい読み応え。多和田葉子の代表作が、世界文学としてベンヤミンやラカン、ドゥルーズ+ガタリなどの理論を援用しながら読み解かれる。クィア/フェミニズム的モチーフ、動物への生成変化、エクソフォニーとノマディスム… 其々の理論を読むのには時間がかかったけれど、「なるほどそう読めるのか!」と驚嘆の連続だった。それによると、私の大好きな作品『飛魂』の女たちの群れは、亀鏡を中心としたシニフィアン的体制からなるミニ国家で、そこからこぼれ落ちるのが音読派の梨水の存在だった。『旅をする裸の眼』の夢幻能の形式にも驚いた。
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