
ちょこれーと*
@5_ogd
2025年7月15日

嫉妬論
山本圭
読んでる
『私たちはたとえ自分に利得があったとしても、他人の幸福に我慢できない。いやむしろ、隣人の不幸のためなら、すすんで自分の利益を差し出すことさえある。』
→引用:あるスロヴェニアの農夫の物語
『農夫は善良な魔女からこう言われる。「なんでも望みを叶えてやろう。でも言っておくが、お前の隣人には同じことを二倍叶えてやるぞ」。農夫は一瞬考えてから、悪賢そうな微笑を浮かべ、魔女に言う。「おれの眼をひとつ取ってくれ」。』
えぇぇ…こわぁ…。人間って恐ろしい。
自分の望みが叶えられる場面でさえ、隣人の方が幸福になることを許さず、共に地獄へ引きずり落とすことを選ぶってこと…?
確かに同じ場面に遭遇したとしたら、自分の二倍も叶えてもらえるなんて!という嫉みが生じてしまうかもしれないなと思った。
『羨望の解決のためにはもはや無関心しかないかのようだ。』
もうもはや人間が人間らしさを失ってしまう…。それほどまでに嫉妬というものは人間の感性とか感情とかに直結してしまっており切っても切り離せないものなのだと痛感する。

