
神木紗由
@kamiki_sayu
2025年7月15日

ブレイクショットの軌跡
逢坂冬馬
読み終わった
直木賞候補
2025年上半期(第173回)直木賞候補作。
章ごとに語り手を交代してそれぞれの物語が進み、最終的に大きな流れが収束するザッピング方式の作品。文章表現が丁寧で読みやすいが、エピソードの魅せ方がもう少し食い足りない。「同志少女〜」の重厚さと比べてしまうのが良くないとわかってるんだけどね。このパターンの話づくりだと、最後に世間の狭さが浮き上がってしまうのもご都合っぽくてマイナスに見えてしまう。
と言うところが直木賞候補として読んだ感想。フラットな気持ちで読めば、とても面白い一冊。