よしい "ジャクソンひとり" 2025年7月15日

よしい
よしい
@Yoshe207
2025年7月15日
ジャクソンひとり
登場人物たちの会話ややり取りの端々に、普段自分たちが当たり前のものとして見聞きして享受しているあらゆる物事に対するどこにもぶつけようのない怒りと、それでもそれらに救いを求めて事実救われることもあるという皮肉さややるせなさが滲んでいるみたいだった。読み進めていくうちに人間が併せ持つ善と悪の両側面がモンタージュみたいにじわじわ浮かび上がってくるようで、それなのに読み味がめちゃくちゃ軽やかなのでサクッと読めてボディブローみたいに効いてくる。
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