
はぐらうり
@hagurauri-books
2025年7月16日

乱歩と千畝
青柳碧人
読み終わった
直木賞候補作。時代小説枠ということになるのだろうか。ただただ面白いエンタメ。
序盤からもう楽しい。まだまだ先は長いのに、ゆっくりと文字を追いたいような小説。江戸川乱歩は、出身の立教大学の向かいというか隣に館があるので、親近感しかない作家。とはいえ子どもの頃しか読んでなく、そういう人は多かったんだろう。
乱歩も千畝も、望んでいた人生ではなかったものの、そこで咲いた人たち。影響力は大きく、後半のアベンジャーズ的な描写は筆が走った感じもありつつ、実際そうなんだろうし、楽しい。
小説って、探偵小説っていいよね、ワクワクするよね、みんなしたよね、と笑みが浮かんでしまう。



