
高橋|往来堂書店
@frog_goes_home
2025年7月16日
![文學界 2025年6月号 特集 金原ひとみとヤブノナカ[雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/41PuXtsLz3L._SL500_.jpg)
読み終わった
日比野コレコ『たえまない光の足し算』読了。あー、すごい小説!すごい文学!「このひとの抱擁は、わたしのすかすかの心にそっと、いくつもの異界の索引を差し込むようだと薗は思った。」こんなフレーズ逆立ちしても出てきません。
あますことなく包み込み愛したい「すべて」は、個々の顔が見えてくると途端に異物と化す。ハグがハグするときに目を閉じているのも、そういうことだったのかもしれないね。最後のシーンは、雄蕊と雌蕊をないまぜにして喰らう薗自身とも重なってみえた(深読みしすぎ?)




