高橋|往来堂書店 "文學界 2025年6月号 特..." 2025年7月16日

文學界 2025年6月号 特集 金原ひとみとヤブノナカ[雑誌]
日比野コレコ『たえまない光の足し算』読了。あー、すごい小説!すごい文学!「このひとの抱擁は、わたしのすかすかの心にそっと、いくつもの異界の索引を差し込むようだと薗は思った。」こんなフレーズ逆立ちしても出てきません。 あますことなく包み込み愛したい「すべて」は、個々の顔が見えてくると途端に異物と化す。ハグがハグするときに目を閉じているのも、そういうことだったのかもしれないね。最後のシーンは、雄蕊と雌蕊をないまぜにして喰らう薗自身とも重なってみえた(深読みしすぎ?)
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved