
久保みのり|書店よむにわ
@kubomisan
2025年7月16日

なぜ人は自分を責めてしまうのか
信田さよ子
読み終わった
ケアにまつわる支配性を、よく知らないといけない。
他者のケアをしたら「今日はどうだったんだろう……自己治療にはなってるけど、支配的になってないか。なってたらごめんなさい」ぐらいの自覚がないと、共依存は危ない。(p.104)
自分が受けた傷についても、これから我が子につけてしまう傷についてもひとつなぎに説明されていた。じゃあどうすればいいの、はこの一文に集約されているのでは。この本のタイトルになっている自責感が、理不尽な閉鎖空間における究極の合理性と表現されているのもグッときた。反出生主義が出現したのもすべて、これまでと今の時代の背景そして親子関係に問題がある。と、ここまで。社会がどう変わるべきかについては触れられず、個人レベルでどうするかミクロの視点を持てる本だった。



